【将棋風考計・第3回】姫路城で行われた人間将棋イベントに行ってみた

2017.11.06 Monday

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    今回は姫路城で行われた人間将棋イベントに行ってきました。

    ここでは全体の簡単な所感を記したいと思います。

     

    姫路駅の改札を出て、出口に進んで外に出ると、なんと!遠くに姫路城が見えます。

    姫路城は世界遺産なので、私としては道に迷わず辿りつけるか不安だったのですが、

    そんなことは姫路についてみれば杞憂であることが一目で理解できました。

     

    まさに駅を出たら姫路城。姫路城へ向かって真っすぐ歩くだけです。

    一直線に整備された歩行路を進みながら駅から城へと進みます。

     

    今回の人間将棋イベントは姫路城の三の丸広場で行われました。

    三の丸広場についた時の感想は、広い、ただただ広いということと、

    近くに見える城が白い、ただただ白い。それだけでした。

     

    白くて壮大な城を見上げて広くて心地の良い空間に立っていると、

    何だか異世界へとタイムスリップしたような錯覚に襲われます。

     

    さて、本題の人間将棋についてですが、

    まずは人間将棋について簡単に説明します。

     

    人間将棋とはなんであろうか。

    手元にあるパンフレットによれば、

     

    「太閤秀吉が関白秀次を相手に、伏見城で小姓や腰元たちを将棋駒として、

    将棋の野試合を楽しんだという故事にならい、野外に設置した将棋盤を戦いの場と見立て、

    山形県天童市で昭和31年から行われている伝統行事です」

     

    とあります。

     

    人間将棋は「甲冑や陣羽織など戦国衣装をまとった人間の駒を指揮するユニークな催し」なんですね。

    人間同士が駒になって戦うなんて一見はスリリングですが、実際は和気あいあいと楽しむものだと思います。

     

    さらにパンフレットには姫路で人間将棋を行う意味が書いてあったので紹介します。

     

    姫路ゆかりの黒田官兵衛の考えでもある、

     

    「人は殺さずに活かすべき」

     

    という哲学をこの人間将棋イベントを通じて、黒田官兵衛の足跡とともに

    長く記憶にとどめていただくために開催にいたったそうです。

    将棋は相手から取った駒を再利用できますので、そうした将棋の特性が

    駒を人間に見立てた時に、人を活かしていく活人の発想と合致して相通じるものがあったわけですね。

     

    それでは肝心の今回行われた人間将棋イベントについて振り返ります。

    一日目は室田女流と里見(妹)女流が、二日目は齊藤七段と都成四段が、戦国武将になりきって指揮をとります。

    駒役は地元の中学生でとても微笑ましくコスプレの域を超えたクオリティでその役目を果たしていました。

     

    このイベントで面白かったのは、手を指すプロ棋士の人が喋るんです。

    いつもは何ら言葉を発することもなく真剣に対局するわけですが今回は喋ります。

     

    「ここで攻めてこないでくれー」とか「調子はどうじゃ」「おぬしは○○を考えておるだろう」など、

    舌戦?というか口撃の数々が繰り広げられ、時には弱音を吐いたり、時には強がったり、はたまた雑談したり

    見ているだけで楽しめるのが将棋ですが聞いていても今回は楽しめました。

     

    ところで、人間将棋には暗黙のルール?があるようですが皆さんは御存じでしょうか。

    素朴な疑問としてせっかく駒役に選ばれて晴れの舞台で駒を演じているのに一回も動かない!

    そういうことも考えられますし、将棋では不動駒があることは普通のことです。

    そこで、すべての駒を一回は動かしましょうという暗黙のルール?があるそうなのです。

    このおかげで、すべての駒が動き、躍動感あるがっぷり四つの戦いが起こるというメリットも生まれます。

    何よりよく駒が働く将棋は見ていて気持ちが良いものです。

     

    人間将棋の魅力は、その仰々しさにあるとは思うわけですが、

    生の人間が相対峙するリアルさというよりは、駒になりきって対局するなんていう何ともいえないおかしさ、

    そういう不思議でへんてこな空間が楽しめるというところに最大の魅力があるように感じました。

     

    さて、大変駆け足にはなりましたが、今回はここまでで所感を終わりたいと思います。

    世界遺産の広場で行われる人間将棋、人生に一度は見てみたいとても楽しいイベントです。

    また来年も再来年も人々がこうして和気あいあいと楽しく過ごせることを望みながら、今日も将棋について、

    そして、世界の平和について?!、人々の繋がりについて、考えてみます。

     

    全38回/第3回

     

    文責 会長代理 佐藤

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